観光英語検定の資格

観光英語検定 民間資格
全国語学ビジネス観光教育協会 観光英語検定 観光英語検定は、観光・旅行業界で求められる一般英会話や業界独自の用語・専門知識を持つプロ養成を目的に実施されている英語検定です。全国語学ビジネス観光教育協会が、1級~3級の3段階のレベルで認定します。訪日外国人の増加に伴い、注目を集めている英語検定です。
人気度ランク3 難易度ランク3 専門性ランク3 稼げる資格ランク3
年間受験者数 4,063人 *註1 所要勉強時間
(目安)
年間合格者数 2,356人 *註1 資格登録者総数
合格率 58.0% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2018年度試験実績

こんな方にオススメの資格

  • 観光・旅行業界でお仕事をされている方、お仕事を希望する方
  • 外国人観光客と接するお仕事をされている方
  • 日本や世界各国の地理・歴史と英語をセットにして学べる資格に興味のある方

「観光英語検定」資格に関する需要

訪日外国人は2018年に3,119万人(前年度比8.7%増)となり、2020年東京オリンピックに向けて年間4,000万人の政府目標が設定されています。日本は世界一のスピードで少子高齢化が進んでおり、日本経済活性化のためにも、訪日外国人の数は今後急速に増えていくのは間違いありません。

観光英語検定は、旅行会社、ホテル、空港、レストラン、観光地など観光・旅行業界全体で役立つ資格です。日本人の英語力不足の問題が顕在化する中で、観光のプロフェッショナルのための検定として、今後さらに注目されていくでしょう。

 

数字で見る観光英語検定

観光英語検定試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
  2017年度2018年度対前年比
1級受験者数12679-37.3%
合格者数44±0
合格率3.2%5.1%
2級受験者数1,5461,463-5.4%
合格者数887856 -3.5%
合格率57.4%58.5%
3級受験者数2,6012,521-3.1%
合格者数1,4801,496 +1.1%
合格率56.9%59.3%
Total受験者数4,2734,063 -4.9%
合格者数2,3712,356 -0.6%
合格率55.5%58.0%

資格取得のポイント

外国語で一定レベルのコミュニケーションができるようになるまでに習得するためには、1,000時間の学習が目安とされています。

観光英語検定は1級~3級に分かれていますが、仕事でつかえるレベルは1級です。
英会話に加えて、日本や世界各国の地理・歴史やふだん使わない業界専門用語も出題されるため過去問で出題傾向を把握して、学習計画を立てましょう。

問題数が多く、短時間での処理能力も問われるため、過去問で十分に慣れておく必要があります。

試験対策は、市販のテキストでの学習の方が多いようです。
観光系の専門学校もあるため、都合のつく方は利用を検討してみるのもよいでしょう。

1級から3級の目安のレベル・認定基準は以下のように示されています。

【1級】
<目安レベル>
TOIEC600-800[B・C]、英検準1級・1級程度
<認定基準>
約8,000語の語彙力、正確な文法・構文(専修学校修了以上の学習内容を取得している、または、最低2~3年以上の業務経験がある)の理解度をみる。
(1)海外で日本人客を接遇し、英語で添乗業務が出来る。
(2)国内で外国人に観光地や名所旧跡等を英語で通訳ガイドが出来る。
(3)国内のホテルや他の場所で外国人に英語で充分な接遇が出来る。
(4)海外における風俗習慣や国際儀礼等の異文化を英語を介して理解、かつ紹介出来る。

【2級】
<目安レベル>
TOIEC470-600[C]、英検2級程度
<認定基準>
約5,000語の語彙力、適切な文法・構文(高等学校修了程度の学習内容)の理解度を見る。
(1)海外で個人旅行をする時、個人で旅程を組み、乗り物やホテルの予約、また単独で観光や買物等を英語で対処することが出来る。
(2)国内で外国人に観光地や名所旧跡等を英語で紹介出来る。

【3級】
<目安レベル>
TOIEC220-470[D]、英検3級程度
<認定基準>
約3,000語の語彙力、基本的な文法・構文(高等学校中等学年程度の学習内容)の理解度をみる。
(1)海外グループ旅行の時、少数の同僚と一緒に英語を使って行動することが出来る。
(2)国内で外国人に道案内やパンフレット類を英語で説明出来る。

試験概要

受験資格特になし
試験実施日1級  年1回(10月)
2級・3級 年2回(6月・10月)
試験内容1級(筆記60分、リスニング約50分〉
以下の範囲での観光、旅行業に必要な実務英語。
【場所】
各種受付(旅行代理店、航空会社等)、空港、駅、ホテル、レストラン、税関、劇場等。
【状況】
苦情と謝罪、誤解と説明、要求と情報提供、予約および変更・キャンセル、電話応対、ガイド、病気、けが等。
【文書等】
手紙、申込書、ファクシミリ、チケット等。
【専門知識】
航空会社・旅行代理店・ホテル等で一般的に使用される略語や専門用語。
【その他】
世界の国々の文化や習慣、国際儀礼(プロトコール)。

2級(筆記60分、リスニング約30分〉
予約関連業務、ホテル関連業務、出入国に関する手続き、機内放送等のアナウンス、食事、通貨、交通機関等、観光・ 旅行業に必要となる基本的な英語および英語による日常会話。

3級(筆記60分、リスニング約30分〉
曜日、時刻、数字(単位含む)、英語の掲示やパンフレット、地名、世界と日本の観光名所、日本の祭りや年中行事また民芸品、あいさつ等、観光・旅行に必要となる初歩的な英語および英語による日常会話。